珈琲館 くすの樹 2018.11.22

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人魚と巻貝が恋する

青い巨塔のカフェ

 

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天井から漏れる外光と太い梁に吊るされたランプ
『珈琲館 くすの樹』

『珈琲館 くすの樹』さんは今年2018年、

40周年を迎えられたそうです。

おめでとう㊗️ございます❣️

巨塔ともいうべき誰もが知る有名なカフェです。

 

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祝日で賑わう店内
『珈琲館 くすの樹』1階

 

今回、

紹介のブログをエスケープさせて、

ニューヨークにいた頃の思い出をすこし書いてみましょうか (・・?

 

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外光とランプの灯りに照らされて黒光りする梁

 

こうして木のぬくもりを背中に感じながらうす暗い室内にいると若かった頃ニューヨークにいた日日のことが思い出される・・・。

 

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二階席からレジを見下ろす
『珈琲館 くすの樹』2階

 

ハムエッグとこんがり焼きあがった三角形の小さなトースト、

それにアメリカンコーヒーという定番の朝食を摂りながら5番街のカフェの銀の丸いイスに座って広い歩道を行き交うさまざまな人種の人を眺めている。

クルマのクラクションが高層ビルのカベに反響して間断なく悲鳴をあげている。

そんな喧騒のなかにいると自分はニューヨークの只中にいるのだという実感がわいてくる。

のちに親しく交流するようになった秋田県ご出身の小西雪村さんはビレッジで花屋を営んでいた。

小西さんは誰の紹介で知り合ったのか今は思い出せない。

 

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メインフロアから厨房の方を見る
『珈琲館 くすの樹』1階

 

たぶん「牛ちゃん」(篠原有司男 日本のダダイズムの第一人者)の紹介だったような気がする。

小西さんはビレッジの大きなロフト(倉庫・・・たぶん穀物の・・・として使われていた、主にレンガ造りの建物)の三階に住んでいた。

現在ではどうかわからないが、当時この地域は主にスペイン系の人の住む危険な場所でもあった。

 

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メインフロアから右側に一段降りたカウンター席

 

ある日、

小西さんが、

「家の上の階に有名人が住んでいるんだ。友達なんだ。紹介するから来ないか?」

と誘われた。

その日、小西さんのロフトから倉庫用の巨大な(小型車が載るくらいの)鉄格子のエレベーターで有名人がいるという上の階に上がった。

鳥かごのような透け透けのエレベーターのコンパートがガタンという音ともに上昇すると、擦れ違う壁の間に指を挟まれないように気をつけた。

 

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入口へ入ってすぐの二階席への階段

紹介されたのは「エドワード・オールビー」という当時四十半ば~五十歳前後くらいの細っそりした背の高い男性だった。

 

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お客さんの対応に忙しそうな女性スタッフさん

 

エドワードさんの階も、小学校の校庭のよう(ちょっと大袈裟か!?)に広い。

その空間は白い壁によっていくつかのスペースに仕切られている。

ご本人が各部屋を案内してくれた。

 

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サンドイッチのとなりに添えられた素っとん狂なポテトチップスの存在がなんとなく可愛いボリュームのあるBLTサンド。素材、味ともにお腹とこころを充分に満たしてくれます
『珈琲館 くすの樹』

 

その一つの部屋に真っ白なベッドルームがあった。

ダブルベッドだった。

友人と二人で住んでいるという。

あとから現れたその友人は、

やはり男性だった。

 

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ランプに照らされる二階席

 

小西さんの癖は鼻で咳をするというすこし変わったものだ。

特に緊張した時にこの癖を連発する。

そのときも盛んに鼻の咳が出ていたのを思いだす。

紹介されて握手を交わし、エドワードさんと目が合った時、不思議な目をしているなあと思った。

どのように不思議なのか、

言葉で説明することができない。

あえて言えば、

エドワードさんの目に・・・一瞬にして、わたしのアウストラロピテクスのような人格が透けて見えたのではないか・・・❔

そんなふうに感じていたように思う。

 

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アールヌーボーのランプ。人魚とピンクの巻貝

 

そして、其処此処に置かれ、

または飾られた高価な美術品の数々に目を奪われたことも・・・。

エドワード・オールビー(2016年9月死亡)さんはアメリカの著名な劇作家である。

 

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ランプの灯りで金色に染まった太い梁

 

「牛ちゃん」(篠原有司男)はダダの巨匠である。

当時ビレッジに近い、やはり大きなロフトの2階に若い奥様と3歳くらいの男の子の3人で住んでいた。

ロフトにはダンボールで創ったでっかい作品が山のように置かれていた。

牛ちゃんを紹介してくれたのはたしか飯塚国雄(画家)さんだったと記憶している。

牛ちゃんとわたしは会ってすぐに意気投合した。

たぶん2人のいい加減さのサイズが合ったのだと思う。

それから毎日のように牛ちゃんのロフトに通うようになった。

ロフトには毎晩のように人が集まり深夜まで宴会がつづいた。

牛ちゃんの愛息子の名前を聞いた時、

びっくり仰天した‼️

 

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コーヒーメニュー
『珈琲館 くすの樹』

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高貴なしっかりとした老舗の味と香りです

 

「シノハラ アレキサンダー クウカイ」
(篠原 アレキサンダー 空海)

嘘だろう!?

そう思ったけど、

本当だった (@ ̄□ ̄@;)!!

アレクス(アレキサンダー 空海)は毎晩のように泊まっていくわたしに懐いてそのうちわたしのお腹の上で寝るようになった。

朝起きるといつもわたしは冷たい海の中にいた。

アレクスが派手に寝小便をするからだ。

やんちゃでデリケートな反応を示すアレクスをわたしは愛おしいと思うようになった。

 

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左がメインフロア。一段降りた右側がカウンター席。カウンター席の側に、なんと! 一人用のテーブル席が並んでいる

 

ニューヨークの、

特にダウンタウンを歩くときの危険な夜の殺風景な街中の殺気立った雰囲気がわたしは好きだった。

町中をゆく女性の顔には一様に厳しさがうかがえる。

それは日本の女性のそれとあきらかにちがう。

その表情からは生まれ育った環境に培われた筋金入りの警戒心を読み取ることができる。

 

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入口の方からメインフロアを見る

 

9月が終わろうとするころ、

ニューヨークにとても冷たい雪が降った。

身も凍るような寒さだった。

外から家の中に入ると頭蓋骨の中で脳みそが膨張するのがわかった。

脳が膨張するとき眩暈に襲われた。

それくらい外気温と屋内の温度差が激しかった。

 

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『珈琲館 くすの樹』玄関

 

そのあとすぐに、一旦、

わたしは帰国することを決めた。

冬に備える用意を持っていなかったのである。

 

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『珈琲館 くすの樹』外観

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横断歩道のすこし向こうが「かじのばし」。道路の突き当りがJR中央線東小金井駅。手前が五日市街道で、『珈琲館 くすの樹』はこの道、五日市街道を東に向かってしばらく歩いたところ

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バス路線図。『珈琲館 くすの樹』は「スポーツセンター入口」下車

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バス時刻表。東小金井駅北口からピンクのCOCOバスで「せきのばし(小金井公園南)」で下車して歩くこともできます

 

レジで支払いを済ませ、

パソコンでつくった粗末な名刺を『くすの樹』の女性のスタッフさんにお渡しした。

女性のスタッフさんは礼を言って次回使える割引券をくれた。

それから、

「ブログ、楽しみにしています」

と言ってくれた。

たとえ外交辞令にしても嬉しかった。

 

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二階席奥の階段の上から一階を見下ろす

 

『珈琲館 くすの樹』
(こーひーかん くすのき)

基本情報:
所在地:西東京市新町 5 – 19 – 10

営業日 : 月 ~ 土 9 : 00 ~ 22 : 00
    : 日曜日   9 : 00 ~ 22 : 00

定休日 : なし

営業時間:

でんわ:0422 – 55 – 4450

席数:100

喫煙席:なし

オープンから:40年

建造物:年

最寄駅:・吉祥寺駅北口から、関東バス(吉73/75) 向台町五丁目行き・ヴィーガーデン西東京行き、桜堤団地口バス停で下車
    ・武蔵境駅北口から、関東バス 向台町五丁目行きで、桜堤団地口バス停で下車
    ・三鷹駅から、関東バス ヴィーガーデン西東京行き・武蔵小金井駅行き、桜堤団地口バス停で下車
・車
距離JR中央線東小金井駅から約 1500m
      
URL:http://www.cafe-kusunoki.com/

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ABOUTこの記事をかいた人

Autor : ケン 東京都小金井市在住 個性派系カフェブロガー 個性派系カフェを探して武蔵野界隈に出没中