『升階茶寮』(しょうかいさりょう)2018.4.4

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刻を告げる時計が

連鎖する カフェ

 

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山田川に架かる観音橋

 

いつも北口でしたが、きょうは、はじめて南側へ降りてみます。

野猿街道が160号に合流する交差点を山田川に向かって南下すると観音橋にさしかかる。

反対側の川沿いを西の方へあるいた。

この川沿いから直角に南に伸びる路地、それぞれ異なる個性を持つ魅力的な佇まいに思わず息を呑む。

なんて美しい路なんだろう!

やがて、また橋が現れた。竹屋橋だ。

この橋を渡ってそろそろ目的のカフェへ急ごう。

 

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川沿いをあるく

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竹屋橋を渡る

 

日本茶と中国茶の専門店『升階茶寮』(しょうかいさりょう)さんを訪ねます。

駅から直線距離だと西へ500メートルほどあるいた交差点角、集合住宅の2階。

 

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交差点角にある一階入り口

 

一般用の住宅を見事に店舗に改装されています。

環状道路の交差点角に位置しながら店内はしんとして静か。

クルマの走行音は聞こえません。

住宅用のドアを開けると右側に通路、その先正面突き当たりに東に向けて一面ガラスの窓。

窓外側にバルコニーが設えられそこは広いとはいえないものの茶室から見える庭を思わせるみどりの空間が絶妙に配置されている。

 

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入口からフロアを見る

 

入店してすぐ、ケンさん持参のカメラ談義からいつの間にか時計などの機械類の話しに移行し、会話は途切れることなく、マスターの山本さんと、しばらくつづけられた。

会話に集中するあまり、お茶の注文をわすれている・・・!

ことに突然気づき、唐突に「純煎茶」をおねがいする。

 

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茶室からの風景を思わせるみどりのバルコニー

 

お店は、オープンして9年目に入ったそう。

「オープン当初と、現在と、なにか変化したことはありますか?」
(ケンさん)

「お茶を、どのように淹れるか、試行錯誤はずっとつづいています。自分が淹れたお茶に対して満足できないんです。たとえば、関東と関西ではお茶の淹れ方は異なります。関西は薄目(もしくはうす味・やわらか目に)、関東はしっかり味を抽出して淹れるのですが・・・」
(山本さん)

「個人差はありますが、関西人の味覚は関東人のそれより、たしかにデリケートかもしれませんね。こんなこと言うと、こちらの人に怒られるかも・・・」
(ケンさん)

「関西がうす味というのは、食べ物ぜんたいに言えると思います」
(山本さん)

「山本さんは関西のご出身ですか?」
(ケンさん)

「わたしは八王子です」
(山本さん)

「関西人の味覚を理解するのはたいへんだと思うのですが・・・」
(ケンさん)

「関西方面、主に京都ですが、京都の彼方此方のカフェをよく訪ねあるきます」
(山本さん)

「そうやって研究を積み重ねて味覚を研いでいるのですね!? すごいなあ! とても興味深いです!」
(ケンさん)

 

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宇治 純煎茶

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左が一番茶、右二番茶

 

お茶の歴史は永くて深い。

お茶を戴いた感想を活字で表現するのはむづかしい。

花粉の時期は口内がいつもとは違うので、微妙な味と匂いを敏感に感じ取ることができないのが残念です。

とはいえ、

プロの淹れたお茶には、深い味わいがあります。

「純煎茶」一番茶は、カラッとした茶葉の風味が鮮烈です。

やさしく柔らかい香りの二番茶は、ゆっくり時間をかけて味わいたい一品です。

 

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「純煎茶」一番茶、二番茶、微妙にちがう味わいながら、どちらも実に深い香りが楽しめる

 

ひとくち含むと・・・、

「ボ~~ン」

何処からか教会の鐘の音が・・・、

「ボ~~ン」

裏の小学校からか・・・?

「ボ~~ン」

・・・??

窓側に立つ大きな柱時計が刻を告げたのでした。

すると北向きの鳩時計が、

「ホッ、ホッ、ホッ!」

と啼いた。

つづいて、西側の柱時計が、

「ビョ~~ン、ビョ~~ン」

刺激的なその音に反応したカウンター内の掛時計が、

「ショウチューいっぱい グィ~~ッ!・・・?」

そんなわけないですね!

ふつうに鳴ってした。

男性のお客さんが来店しました。

つづいて、女性のお客さん。

 

下図2種の日本茶を試飲させていただきました。

「左」みずほのお茶(関東)
しっかりした味・風味

「右」かぶせ茶(京都)
意識を京都に瞬間移動させてくれる

 

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試飲させていただいた二種のお茶

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ゆず胡椒ペペロンチーノ風焼うどん

 

「ゆず胡椒ペペロンチーノ風焼うどん」

は、ゆずの香りが消えた後、チリの辛みが急接近、目から火が出る寸前に、辛みは流星のように遠ざかっていった。

じつに立体的な食感のおもしろいうどんです。

 

 

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「東方美人のアフォガート」
➀バニラアイス ②ハーブティー ➂チャイ の三種類の香りが楽しめる

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「東方美人」メニュー

 

「にくきゅう最中」

もう一回だけ八王子駅に降りて、京都の「かぶせ茶」を味わいながら「にくきゅう最中」を食べてみたい!

 

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しゃぶっていたユビをはなして「特急あづさ」に手を振る子
八王子駅西側の東京環状道路の踏切りにて

 

春の吹雪のようにさくらは散って、子どもたちの歓声が校庭に戻ってきました。
まだ枝先に花はのこっているというのに、きょうは真夏日です。
この1ヶ月間、何度八王子の駅に降りたのかもうわすれてしまいました。それでも駅周辺に展開するカフェのほんの一部しか紹介できなかったこと・・・この気持ちをなんと表現したらいいのかいまはわかりません。

でもまたいつか、東西に広がるメガロポリス八王子を再訪して、まだ訪問していない隠された個性派のカフェを捜してあるきたいと思います。

八王子の個性派カフェあるき、一旦ピリオドをうちましょう。

 

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『升階茶寮』玄関ドア

 

 

『升階茶寮』(しょうかいさりょう)

基本情報:

所在地:八王子寺町 29 – 12 – 202

営業時間:14 : 00 ~ 23 : 00

定休日:月曜日、第二、第四日曜日

でんわ:042 – 626 – 2470

オープンから:9年

最寄駅:JR & 京王線 八王子駅

 

 

 

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