台形 2017.11.11

 

デ・キリコ 「turin spring」

 ≒

『台形』

 

 

 

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どこかで見た構図

 

 

それは

ジョルジョ・デ・キリコ 「turin spring」(1914年作)

作品の中では、黒い馬が左から前脚を駆って現れ出ようとしているところですが、

『台形』では、黒い馬が店内のガラスケースの前でじっとしずかに佇んでいます

 

作品の中では、本が過去と現在を分断された路上に置かれた状態になっていますが

『台形』では、本は店内に設置されたいくつかの書棚に収まっています

 

右下の三角形の影は歴史の過去。本のヨコに置かれた小さなタマゴは再生の象徴。左の黒っぽい紙屑のような塊は過去から放り出された人類の歴史。それをつかみ取った手は現世に蘇らせようと試みます。人類に連れそってきた馬を伴って・・・。

 

『台形』を求める計算式を以下に記してみます

 

白の台形

こげ茶の正三角形

美食家の安全地帯

『台形』

 

 

マップアプリに『台形』さんの住所を入れて検索すると、場所を示すピンは一橋大学第二講義棟の南側に立ちます。
GPSに導かれて着いてみますと、そこは個人宅のガレージでした。このガレージがお店である可能性はあります。ですが、ここにお店がある気配というものが感じられません。住所は前もって入念に調べてありますので間違えはないと思いますし、GPSの精度も信頼できます。
今日は営業日のはずですし、時間帯も問題ないはずです。
となると、考えられる可能性として・・・○△□◇か!? 
そのようなわけで、なかば諦めかけていました。

 

しかし数日前

幸運に恵まれ

ついに発見しました! 

『台形』さんを!

 

それでは、店内におじゃまさせて頂きたいと思いますので

ご一緒にいかがでしょう・・・?

 

※ケンさん文章書けませんので、画像重視でゆきたいと思います

 

 

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お店の前室

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博物館か資料館のようです

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あなたがこの子を連れてゆくと言うのなら、わたしは実家に帰らせていただきます

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撮影する人の顔を見て自信を取り戻す面々

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前菜

 

染付の、このお皿は日本のものでしょうか。
外周に並んだ花のような模様。その模様と模様を仕切るタテの太い線。線の上下に矢印が用いられています。面白いですね。日本の古いお皿には見られないパターンではないでしょうか。どこかカラッとした大らかさを感じる佇まいは中国から来た可能性もあります。

日常生活の中で使われていたのでしょう、端の方に大きな幾筋かの修復の跡が見られます。薄く硬く焼き〆られたお皿。とても美しくまた魅力的です。

お皿の上に盛られた極彩色のサラダは、東北の秋の紅葉した山のようで、華やかです。

すがた、味ともにサラダというカテゴリーの、次元を超えた芸術作品のごとき一品です。

 

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光と影

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メーンのキッシュ

 

はじめは気のせいかなとおもったのですが・・・やはり、店内にほのかなお香のにおいが漂っています。

漂うお香のにおいのなかから不思議な旋律の音楽がゆっくり流れでているようです。

東南アジアのどこかの国の街外れの寺院にいるような錯覚に、いま、囚われています。

意識が自分のなかからすべりでて、この室内の空間に浮遊しているような、そんな気分に酔いしれています。

気がつくと、目の前にメーンのキッシュが置かれていました。

古瀬戸のお皿でしょうか? どうもお皿が気になって仕方ありません。いえ、瀬戸とはちがうかもしれません。しかしこちらも、なんとも美しいお皿です。笹が、繊細なタッチでありながらのびのびと大胆に描かれています。サッと一筆で笹の葉を描ききっています。迷いのない筆づかいは、この絵師が並の人ではないことを物語っています。

笹の葉の上に置かれたキッシュ。その向かいにニンジンがきしめんのようにながく薄く切られて添えられています。高価なお皿に負けない気品に流麗なる存在感がそなわっています。ニンジンのメンにはやわらかな酸味のあるドレッシングがひかえめにかけられていてかすかなニンジンの甘味と融合してデリケートな味わいを演出しています。

メンはなかなか歯ごたえがありますが、ケンさんは歯だけは丈夫なので、上品な味のニンジンのメンを時間をかけてゆっくりと味わいました。

鋭角に切られたキッシュの外側(外周)はフランスパンの表面のように固く焼かれ、内側(中心)に向かってじょじょに柔らかくなっています。
ここにどのようにナイフを入れて食べようか、あれこれ策をひねりながらジッと見つめています。
希望としては、固い外側の部分とやわらかな内側の部分を一緒に口のなかに収めたいと思います。そうすることによって、口中調理されたときに、口のなかでそれぞれの味が渾然一体となって、美味しいキッシュがよりいっそうなめらかな美味しさになるというわけです。

これ以上美味しくならねーだろ! と言われれば・・・それは・・・その通りなのですが・・・。

それで・・・ナイフとフォークでいただくのはどうもむづかしそうなので、ちょっとお行儀がわるいですが、手でつかんで、いただくことにしました。

 

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ブラックコーヒー

 

味わい深~~い ブックコーヒーです

 

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遠い過去からの手紙

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「オブジェ」、「アート」、「梁」がクロスする場所

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置き去りにされて戸惑う空間にしのび込もうとする屈折してやってきた外光

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仏像と本

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オブジェ 1

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おしんめいさま

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失ったものを捜す旅に出る人

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銀化した釉薬

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神秘の微笑

 

 

写真撮影と個人のブログへの掲載を快くご了解くださいましたマスターさまに、こころから深く感謝申し上げます。

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Autor : ケン 東京都小金井市在住 個性派系カフェブロガー 個性派系カフェを探して武蔵野界隈に出没中