菩提樹 2018.2.10

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競馬ファンのための

ゆりかごの カフェ

 

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ピアノとワイズバッシュと竹林と

 

ピアノの上に目を移すとワイズバッシュのリトグラフの小品がカベに掛けられている

悦にいったバイオリ二ストの演奏するすがたが描きなぐったような激しいタッチで描かれている。

 

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『菩提樹』店内

 

透明な窓ガラスの向こう一面に竹林が広がっている。

空を見ようと首をいっぱいに見上げるのだが、屋根の上の方まで成長し密集した竹の枝葉に遮られて見通すことができない。

その先端の部分は風に煽られて微かにさわさわと揺れている。

そこは音もなく静寂が支配する世界だ。

 

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お寺の門の右に見える『菩提樹』のカンバン

 

府中本町の駅を出て、競馬場へとつづくガラスのトンネルのようなゲートを通り『菩提樹』にゆく途中に聞こえた人々の歓声。

ゲートが途切れた、その先に垣間見えた巨大な雛壇のような競馬場の観客席はわたしが初めて目にする光景だった。

 

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府中競馬場

 

人々は、なぜ競馬に熱狂するのだろう?

人間の目にとてもよく似た馬の優しく深い眼差し。

この深い眼差しの光を支えている脳は、きっと人間と同じくらい高い知能を持っているのだろう。

人々が競馬に熱狂するその理由は、馬の高い知能との関係性によって成り立っているのかもしれない。

 

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入口のドアと大きなスピーカー

 

お客さんは競馬ファンの方が多いのですか? と店員さんに聴いてみた、

「はい、やはり競馬ファンの方が多いです」

 

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マスターさんと店員さん

 

『菩提樹』にくる途中、新聞に目を落としながらなにやらぶつぶつ独り言を言いながらすれ違った中年の男性。

赤鉛筆を持った右手がすこし震えている。

毛糸の帽子を被り、耳にも短いエンピツがはさまっていた。

『菩提樹』から出てきたのかもしれなかった。

 

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『菩提樹』正面

 

さわさわとゆっくり揺れる竹林の大きな樹冠。

あれは、勝負に熱狂し、敗れ、あるいは勝ち、あそび疲れた競馬ファンたちの魂を癒す揺り籠なのかもしれない。

 

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『菩提樹』メニュー

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美しいカップで提供された『菩提樹』のコーヒー

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左奥が府中本町駅

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ゲート下に並ぶ屋台

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熱狂の後で駅に向かう競馬ファン

 

 

『菩提樹』基本情報  :  

所在地:府中市 本町 1-16-14

営業時間:
    [火・水・土・日・祝]     11:00〜17:00

定休日:毎週月曜日
    毎週木曜日
    毎週金曜日

でんわ:042-363-3780 

オープン:20年前

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Autor : ケン 東京都小金井市在住 個性派系カフェブロガー 個性派系カフェを探して武蔵野界隈に出没中