珈琲ギャラリー・ベアトリーチェ(Beatrice)2018.10.3

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22歳・・・秋 

橋の上に吹く風の中に散った

イタリアの貴族の娘

 

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店内中央からカウンター席を見る

 

グイド・レーニの工房で18世紀に描かれた「ベアトリーチェ・チェンチ」の肖像は、ヨハネス・フェルメールの代表作『真珠の耳飾りの少女』の元になったと云われている。

 

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アーチの窓から洩れる外光が赤いソファ、ゴブランのカーテン、クリスタルの照明を浮かび上がらせている

 

JR中央線豊田駅に『ベアトリーチェ』あり、と言われている老舗カフェは当該店舗のことですが、店名の由来について確認しておりませんが店内の幾つかの要素を組み合わせると「ベアトリーチェ・チェンチ」に因んでいると考えて間違いはないでしょう。

 

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16世紀の泰西名画とクリスタルの照明と閉ざされた扉

 

豊田駅の北口に降りると、ゆるい傾斜のある大きな通りが北へ向かって伸びている。

大型の台風が去ったあとの大気は澄んで空の青が眩しい。

広い石畳の歩道をゆっくりあるきはじめた。

 

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chopin nocturne #20
alessio nanni

 

『ベアトリーチェ』のソファに座っていると若いころ立ち寄った東京・銀座のある老舗カフェ(喫茶店)やパーラーを思い出す。

 

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カウンターの天井に己の光と影を映すクリスタル

 

『ベアトリーチェ』の室内装飾は、16世紀のイタリア貴族の館を再現しているのかもしれない。

それは・・・

帰る間際にカウンターの奥から現れた店主さんが手にしていた3枚の写真に目を奪われたから。

1枚・・・

2枚・・・

3枚・・・

写真の上を視線が移動するたびに時間が矢のように遠ざかっていった。

 

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先代の時代に撮影された店内➀
テーブルの上部分に壁龕のような穿たれた凹みが見える

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先代の時代に撮影された店内②
イスの張地にゴブラン織りが使われている(店主さんの説明)

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先代の時代に撮影された店内➂
華やかで豪華なゴブラン織りのカーテン

 

特に目を惹くのは、フロア中央に設置されたクリスタルの豪華な美しいシャンデリア。

リクエストして灯をいれて頂くと、天井に設えられたまあるい大きなカガミのなかに極地の闇を彩るオーロラのようにもう一つの虹色のシャンデリアが浮かび上がった。

それは夜空に浮かぶ未知の星からやってきた妖しく発光する宇宙船のようにもみえる。

 

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バラの香りのような華やかな風味。老舗のプライドをさりげなく感じさせる魅惑のコーヒー

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この地域の水道は地下水が使われているのかもしれない。ふっくら炊き上がったごはんにケンさんの好きなスパイシーなカレー。天井のシャンデリアの欠片が舞い降りたかのようなクリスタルに盛られた瑞々しいサラダ。味覚と、それからお腹も泣いてよろこんだとても美味しいカレーのセットでした!

 

カウンター上部の三つの釣鐘型の照明は無数のダイヤの粒が八方へ飛び散ったかのように辺りを照らしている。

カウンター内側の棚に陳列されたコーヒーカップは高山に咲くお花畑を連想させる。

 

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こんどは中央の赤いバラのカップでおねがいします

 

室内の一角に、フロアからは目の届きにくい暗がりがある。

その暗渠のような暗がりからじっとわたしを見つめる6つの目・・・

目を凝らすと、その目は・・・仮面だ。

わたしも仮面のその中央に穿たれた小さな闇に吸い込まれるようにじっと見つめ返す。

小さな闇の目の、底知れぬ深淵の意外な大きさに動転し溺れそうになる。

・・・そして何故か、あの闇を、

これ以上見つめてはいけないのだと悟る。

 

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異次元へつながる深い暗渠を照らすヘレ○○の磁器のお皿

 

ナナメ対角線上のゴブラン織りのカーテン・・・を開くと、橋の上に組まれた櫓に立つ22歳の美しいベアトリーチェが・・・

そこに立って居るような気がする。

 

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もう一つのカウンター席

 

入口正面の高く積み上げられたレンガの塔は反対側から覗き込むと室内がまるで洞窟か地下宮殿のなかにいるような錯覚に囚われる・・・ミステリアスなオブジェだ。

 

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異次元へと繋がる通路

 

どれもが魅力あふれる要素ですが、

一番の魅力はやはり、

ベアトリーチェのように美しい神秘的な店主さん

・・・ですね。

 

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『ベアトリーチェ』店主さん

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日中の『ベアトリーチェ』外観

 

珈琲ギャラリー『ベアトリーチェ』(Beatrice)
(こーひー ぎゃらりー べあとりーちぇ)

基本情報:

所在地:日野市多摩平1丁目6−4

営業日 : 月曜日~土曜日

営業時間:10 : 00 ~ 20 : 00

定休日:日曜日

でんわ: 042 – 581 – 1725

喫煙席:なし

座席数:22
    カウンター 4
    テーブル  18

オープン:昭和時代

最寄駅:JR中央線 豊田駅
    徒歩 約6分
    駅より直線距離 約 300 メートル

ホームページ:http://beatrice.ciao.jp/

Wi – Fi:可

コンセント:有

駐車場:無料券配布
    (1000円以上の利用で)

 

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