caffe nero(カフェ ネロ)2018.1.6

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「ゾーイ」のいるカフェ

 

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ドア左側の陳列棚

 

ドッシリとした木製のドアを開けると、左右のカベにアウトドア用品が天井付近まで整然と陳列されていた。

カフェは左側の壁のようになった陳列棚の向こう側らしい。

 

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書棚、イヌ

 

「ショコ、ショコ、ショコッ・・・」

床を爪で引っ掻くような音をさせてイヌが近づいてきた。

イヌはわたしの顔を見あげて小さく首を傾げた。

その顔は「何しにしたの・・・?」と言っているようだ。

 

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何しにきたの・・・

 

体毛のクロとチャのまだら模様は・・・甲斐犬?

お店の奥の方から、

「ロ~~~イッ」

と男性の大きな声が飛んできた。

するとイヌは、また向きを替えて、

ショコ、ショコ、足音を立てて奥へ歩き去った。

 

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わたしの前で寝そべるローイ

 

入れ違いに、若い女性の店員さんがきて奥の窓ぎわの席に案内してくれた。

イスに座ると前方にカウンターがあり右端のフロアとを隔てる出入口から「ローイ」が出てきて先ほどと同じようにショコショコと近づいてきた。

鼻をわたしの脛にぶつけそうなほど接近したが、すんでのところでピタリと止まって床に腰を下ろした。

 

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見つめ合うローイとわたし

 

実は、入口でローイと最初に目を合わせた瞬間、わたしは不思議なほどこのイヌに強い親近感を抱いていた。

そしてなんと、いま、ローイはわたしの右膝の上に顎を乗せてくつろいでいるではないか?!

柔らかなアゴの感触と健康的なぬくもりが伝わってきた。

そのとき、わたしのカラダのなかである変化が起きた。

ローイが置いたアゴの右膝から電流がわたしのカラダの中心を貫いて頭頂部へと抜けていった。

稲光りが走ったように・・・。

アドレナリンがカラダのなかを駆けめぐり心臓の鼓動が激しくなった。

そのあと・・・

わたしは・・・

いままで感じたことのない幸福感に満たされた。

 

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Marseille経由でカウンター側の窓辺に接岸した小さな客船

 

茫然自失のなかで眩暈を起こしていた。

遥か遠くで天使の囁くような声が聞こえた・・・

それは若い女性の声だった・・・

「ナニニナサイマス・・・」

えっ・・・?

「何になさいます・・・」

店員さんが注文を聴きにきたのだった。

あっ、はい、

コーヒーおねがいします。

コーヒーと、このクッキーと・・・。

 

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エスプレッソ D とビスコッティ

 

ビター系のすこし焦げたような香りのコーヒーが、ぼーっとなったわたしのアタマを刺激し気付け薬のように作用して心地よかった。

 

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『caffe nero』メニュー

 

我に返っていた。

お菓子を食べようとすると、ローイはいちど足踏みをして鼻をわたしの手元に接近させた。

「お菓子、すこしあげてもいいですか?」

厳密に体調管理されていることは疑いの余地はなかったが、わたしはマスターさんのほうに向かって声をかけた。

「なんでも食べてしまうので、あげないでください」

やっぱり・・・!

 

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お菓子をねだるローイ

 

「・・・期待をさせてしまってごめんなさい」

「ロ~~~イッ」

マスターさんの声がすると、ローイは、わたしから離れて床に突っ伏した。

 

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床に突っ伏すローイ

 

あらゆる場所に向けてシャッターを押したいという病的なまでの欲求とたたかいながら、静かに会話するお客さんたちに迷惑が及ばないように透明人間になれと自らに命令しながら店内をしずかに移動した。

 

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店内

 

入口側の窓辺に座っていたお客さんが立ちあがってレジに向かった。

支払いを済ませるとき、

「この子(イヌ)の名前、なんていいましたっけ?」

実はわたしも、「ローイ」と聞こえていたつもりだったが、たしかな自信はなかった。

 

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書棚、『山の歌集』

 

「ゾーイといいます、女の子です」

「ああ、そうですか、女の子ですか・・・」

お客さんは深く頷いてからドアへ向かった。

「ローイ」ではなく「ゾーイ」だったのだ。

 

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「店内にイヌがいます」という案内とお店の外観

 

ゾーイ・・・、

ゾーイさん!

このブログを書いているとき、

すぐにでも君に会いに行きたくなる気持ちを抑えきれませんでしたよ。

 

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「高幡不動」正面

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モノレールの窓から西を見る

 

ゾーイさん!

愛しいゾーイさん!

また会いに行きます。

ケーブルカーのようなモノレールに乗って・・・。

 

『caffe  nero』基本情報  :  

住 所  :  東京都日野市高幡701

でんわ  :  042-506-9181

定休日  :  月、火

営業時間  :  11 : 00~17 : 30

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Autor : ケン 東京都小金井市在住 個性派系カフェブロガー 個性派系カフェを探して武蔵野界隈に出没中