蔵カフェ 2018.2.15

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タイムマシンの カフェ

 

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座りたいなと思った席に案内してくれたマスターさん

 

夕方にさしかかっている時間帯のせいか、メーンフロアにお客さんがひとり、衝立を隔てた左側のカウンター席に3人。

店内は静かだった。

 

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静かな店内

 

全面ガラスの重そうな入口の扉。

その左となりに、やはりヨコ一面の大きなウインドー内の中央に古いバーラー(valor)製のストーブがディスプレイされていた。

 

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中央に古いバーラー(valor)製のストーブがディスプレイされているウィンドウ

 

重い扉を開けて足を踏み入れると暖かな柔らかい空気に包まれた。

空気にわずかな湿り気を感じる。

まるで大きな生きた動物の胎内に入ったような感覚にとらわれる。

今はカフェになっているが、マスターさんの説明によると160年前、ここは酒蔵だったそう。

 

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店内の奥はとなりの酒屋さんのお店につながっている

 

突き当たりの壁ぎわの席にマスターさんが案内してくれた。

 

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コーヒーとカボチャプリン

 

目の前に建物を支える太い柱がうえに伸びている。

柱は、2階の床にあたる1階の天井を貫いてまっすぐ上に向かっている。

 

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160年前の太い柱

 

柱の中心の四角く穿たれた穴に別の加工された木が隙間なく打ち込まれている。

ノコギリで切断された断面のこの部分からは直角に長く材が伸びていて建物を支えるためのなにかの役目を果たしていたのだ。

わたしはそのノコギリで切断された断面に指でそっと触れてみた。

地層を織りなす断層のような柱の疵は大工さんが手を加えてから160年の刻が経過している。

永い歴史の疵痕。

意識は160年前の世界にワープする。

そこにわたしと言う存在の意識はない。

今ある意識の時間的距離が途中で途切れていて、そこまで届いていないからだ。

意識とはいったい何だろう。

意識とは生命そのものを言うのかもしれない。

ならば、わたしという存在はいったい何だろう?

わたしは何処から来たのだろう?

 

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室内灯、その光の速度を意識する時計

 

『蔵カフェ』はヒトの意識をそんなとりとめのない遠い世界へ連れて行ってくれるタイムマシンなのです。

 

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気になる「酒粕チーズトースト」と「酒粕ラテ」

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隣り合っている『蔵カフェ』と『酒店』

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『蔵カフェ』の外壁に掲げられた「札の辻と問屋場跡」の札

 

『蔵カフェ』基本情報:

所在地:府中市宮西町4丁目2−1

営業時間:【平日・土・祝】
     10:30~18:00

定休日:水曜日、日曜日

でんわ:080-9170-3954

オープンより20年

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Autor : ケン 東京都小金井市在住 個性派系カフェブロガー 個性派系カフェを探して武蔵野界隈に出没中