珈琲 花居(コーヒー かい)2017.10.8

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野川のせせらぎが聞こえる

アットホームな憩いの空間

 

「うちはネルドリップで淹れてます」

マスターさんは控え目な静かな声で言った

『ハナイ』って綺麗なお店の名前ですね

わたしがそう言うと

「カイ、と読みます」

つづいて

「花居(カイ)は、私が飼っていた犬の名前なんです」

「赤トラの甲斐犬でした。中型犬でしたが足腰の力が強く、散歩に連れて出た女房が強く引っ張られて、よく転んでいました。それくらい力が強いんです。ジャンプすると1.5メートルくらい飛びますよ! 亡くなってしまいましたが・・・」

マスターさんは興奮気味に、しかし、すこし寂しそうに語ってくれました

 

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甲斐犬「花居」の肖像
「珈琲花居(コーヒー・カイ)」はマスターさんが飼われていた赤トラの甲斐犬「花居」からつけられました

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「珈琲 花居」は野川の北側のほとり、はけの森美術館のやや南東に位置しています

 

お店を開かれたのが13年前。その頃の野川の水量は今よりはるかに多く滔々と流れていたそうです。

「雨が降ったりして水量が多い時は、ざあざあと水の音が聞こえました」

それくらい多かったのですね。そういわれてみると、少ないようにも思えますが、さっき通ってきた流れの中に鴨が数匹川面に浮かんで羽を休めていました。時折頭を水の中に突っ込んではくちばしをパクパクさせていました

 

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野川側に設えられたベランダからの風景

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ネルドリップでコーヒーを抽出中のマスターさん

 

野川のほとりを散歩して、ちょっと疲れたら、珈琲花居に立ち寄ってベランダ越しに野川を眺めながらコーヒーを味わうのもいいですね! わたしがそう言うと、マスターさんはじっとわたしの方を見つめていました

 

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大き目のカップで提供された、ネルドリップ抽出のキリマンジャロブレンド。味やわらかく、上品な香りに仕上げていただきました

 

もう秋だというのに、野川側の大きなガラス窓の向こうにチョウチョが二匹飛んでいました

「小さな店なので、さくらの頃にはお客さんが並んでしまうんです」

マスターさんはわずかに相好を崩して言いました

 

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窓辺に飾られた花

 

マスターさんのお顔を見ながらわたしは何かを思い出そうとしていました

 

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マスターさんは、わたしの記憶の中の誰かと似ているのですが、思い出せません。レンズのピントがずれてしましました!ごめんなさい!

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珈琲花居への階段

 

二谷英明さん、そう! 二谷英明さんでした! 優しそうなお顔のなかにお二人の共通点が感じられます

 

野川のほとりの小さなカフェ。注意していないと見落としてしまいそうな小さなカンバン。運良く見つけてお店に入れば、そこはアットホームなあたたかな空間。店内はすこしアバウトな感じですが、わたしには、そのアバウトな雰囲気に自分の居場所を見つけたような居心地の良さを感じました。野川のほとりで「珈琲花居」のカンバンを見つけたら、ぜひ、立ち寄ってみてください!!

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ABOUTこの記事をかいた人

Autor : ケン 東京都小金井市在住 個性派系カフェブロガー 個性派系カフェを探して武蔵野界隈に出没中